1. 収納をする前にやりたい食器の整理

食器の収納を始める前に、一度すべての食器を食器棚から出し、今ある食器を整理することが大切です。自分がどのような食器をどれだけ持っているかを可視化することで、キッチン収納の計画を立てやすくなります。この機会に、ホコリをかぶった食器類や棚をきれいに掃除するとよいでしょう。
整理にあたっては、食器をいるもの・いらないもの・別の場所で保管するものの3つに分類します。フチが欠けている食器や1年以上使っていない食器などは、思い切って手放すことも考えるとよいでしょう。未使用の食器はリサイクルショップやオークションなどに出すのも1つの手です。
必要な食器は、お茶碗、お椀、主菜皿や副菜皿、カップ、グラスなどの種類別に分けておきましょう。食器の種類別に収納方法を分けることが、食器棚の使い勝手を左右します。
種類ごとに分けた食器は、さらに「普段用」と「来客用」で分けるとよいでしょう。普段用と来客用では使う頻度が異なります。日常使いする食器は出し入れしやすい場所に、来客用の食器は高い場所や奥などに収納するのがベターです。
2. 食器棚に食器を収納するときの定位置
食器棚に適当に食器を収納した場合、そのときはぴったり収まっても、生活する中で使い勝手が悪いと感じるケースも少なくありません。以下では、食器棚の上段・中段・下段・引き出しの収納に関するコツを解説します。
2-1. 上段
食器棚の上段は食器を気軽に出し入れしにくい場所です。そのため、最も使用頻度が低い食器を収納するとよいでしょう。季節ものの食器やイベントなどで使用する大型のお弁当箱、来客用の食器などは食器棚の上段に収納するのがオススメです。
食器棚の上段は踏み台などを使わないと中を確認しにくい場所でもあります。奥に収納したものを取り出すのは容易ではないため、取っ手が付いた収納ケースなどを活用するのも1つの手です。
2-2. 中段
収納において一番使い勝手がよいのは、「ゴールデンゾーン」と呼ばれる目から腰までの高さと言われています。食器棚のゴールデンゾーンである中段は、一番使いやすく食器の出し入れがしやすい場所です。そのため、中段にはよく使う食器を収納するとよいでしょう。
例えば、毎日使うお茶碗やお椀、平皿などは中段に収納すると便利です。中段は食器などを頻繁に出し入れする場所なので、滑り止めシートを敷いておくとより使い勝手がよくなるでしょう。調味料や調理器具を中段に収納する方もいますが、食器類と混在させると出し入れがしにくくなるため、かごや間仕切りを使ってエリアを分けることが望ましいです。
2-3. 下段
食器棚の下段には、大皿や土鍋など、かさばる食器や重量があるアイテムを収納するのがベターです。下段は低くて安定性があるので、地震対策の意味でも重いものを収納するのに適しています。スペースに余裕がある場合は、ホットプレートやフードプロセッサーなどの調理家電を収納するのもオススメです。
小さい子どもがいる場合は、子ども食器を食器棚の下段に収納するという手もあります。子どもの手が届く範囲に子ども用食器を収納すれば、子ども自身で食事の準備がしやすくなるでしょう。
2-4. 引き出し
食器棚の引き出しは中段に配置されているのが一般的です。多くは見下ろせる場所にあり、引き出して使うので奥に収納したものにも簡単に手が届きます。
引き出しはカトラリーや小さなキッチンツールの収納に向いています。100均などで購入できる仕切りを活用すれば、より使いやすいように整理できるでしょう。
また、引き出しは小皿や小鉢、マグカップなどを収納するのにも適しています。食器を収納する際には、引き出す際の振動でぐらつかないよう、滑り止めシートを敷いておくと安心です。
3. 食器棚を使わない食器収納アイデア
キッチンが狭いなどの理由で、そもそも食器棚の設置スペースがないという方もいるでしょう。食器棚がなくても、工夫次第で食器を使いやすく収納できます。
以下では、食器棚を使わない収納方法のアイデアを3つ紹介するので、参考にしてください。
3-1. 吊り戸棚
吊り戸棚とは、キッチンの上部にある備え付けの収納スペースのことです。キッチンに食器棚を置くスペースがない場合、新たに収納家具を増やすのは現実的ではありません。できるだけ既存の棚や引き出しを活用するとよいでしょう。
ただし、吊り戸棚は高い位置にあるので、収納したものが取り出しにくく、頻繁に使う食器の収納には不向きというデメリットがあります。また、食器を積み重ねすぎると、出し入れする際に落下の可能性が高くなるので注意が必要です。吊り戸棚に食器を収納する場合は、出し入れしやすいよう、取っ手付きの収納グッズなどを活用するのがオススメです。
3-2. シンク下
シンク下を食器用の収納スペースとして活用する方法もあります。シンク下は奥行きも高さもあり、収納力が高いのが魅力です。ただし、シンク下は排水管があり空間の形が歪なので、サイズを測り、収納ラックや引き出しケースを設置するなどの工夫をするとよいでしょう。
また、シンク下は湿気がこもりやすく、においが食器についたり、害虫やカビが発生しやすかったりするため、衛生面に気を配る必要があります。したがって、シンク下を食器収納として使う場合は、乾燥剤や防虫シートを使用するのがベターです。
3-3. キッチンの引き出し
キッチンの引き出しも食器棚代わりに活用できます。キッチンの引き出しには奥行きがあり、引き出して使うので奥に収納したものも取り出しやすいのがメリットです。立ったまま食器を出し入れできるので、日常的に料理をする方にとっては使いやすい場所と言えるでしょう。
引き出しに深さがある場合は、ファイルボックスやブックエンドを使ってお皿を立てて収納すると、限られたスペースを有効に使えます。
4. 食器収納に便利なアイテム4選
食器収納には棚や引き出しをそのまま活用してもかまいません。しかし、収納に特化したアイテムを取り入れるとより使いやすくなります。山崎実業の収納アイテムの中から、食器収納にオススメのアイテムを4つ紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
4-1. ディッシュストレージ タワー ワイド
直径約15~26cmのお皿を、各段に約6~12枚程度収納できるアイテムです。普通に設置して上下にお皿を収納する使い方のほか、棚板がある場合は吊り下げる形でも使用できます。食器棚のデッドスペースを有効活用できるのが魅力です。

ディッシュストレージ タワー ワイド
4-2. ディッシュラック タワー S
小皿から中皿までを立てて収納できる、お皿専用のラックです。バーにはシリコーンのストッパーが付いているので、出し入れしてもお皿が傷付きにくい設計となっています。お皿をサイズ別や種類別に管理するのにも便利で、スペースを有効活用しながらたくさん収納できるアイテムです。

ディッシュラック タワー S
4-3. シンク下スライドラック タワー 2段
シンク下への設置を想定したタワー型のスライドラックです。奥行きと高さがあり、収納できるスペースが2段になっており、シンク下の空間を無駄なく活用できます。引き出しにはハンドルが付いているので引き出しやすく、奥に収納したものも簡単に出し入れできます。

シンク下スライドラック タワー 2段
4-4. 底がクリア 縦横重ねられる引き出し整理収納ケース タワー M 2個組
縦にも横にも組み合わせが可能な収納ケースです。底がクリアなので、下に収納したものが隠れないのが大きな特徴となっています。キッチンでカトラリーの収納に使えるほか、コスメや文房具などの整理整頓に活用しても便利です。別売りのS・L・深型サイズの商品と組み合わせても使えます。

底がクリア 縦横重ねられる引き出し整理収納ケース タワー M 2個組
食器を収納する際には、まずは、手持ちの食器を「普段用」と「来客用」に分け、使用頻度を考慮して、よく使う食器ほど手の届きやすい場所に置くことがポイントです。
頻繁に使う食器は、目線から腰の高さにある「ゴールデンゾーン」に配置すると、取り出しやすく家事効率がアップします。高い場所や奥の方には使用頻度の低い食器を収納し、低い位置には重いものや子ども用の食器を置くなど、場所ごとに適したものを収納するとよいでしょう。
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