帽子の収納アイデア4選
帽子はきちんと保管しないと型崩れしてしまうものの、工夫すればおしゃれに収納することも可能です。まずは、帽子の収納アイデアと詳しい収納方法を紹介します。手軽に実践できるアイデアもあるので、ぜひ参考にしてください。
1-1. 吊り下げる収納
吊り下げハンガーやS字フックなどを使って、帽子を吊り下げて収納する方法です。帽子用の吊り下げハンガーは輪の部分に帽子を被せる形で収納する仕様となっており、キャップやつば付きの帽子でも簡単に収納できます。連結できる吊り下げハンガーを使えば、帽子を縦並び収納できてスペースを節約できるのも魅力です。
突っ張り棒とS字フックを組み合わせることで、見せる収納もできます。帽子をインテリアの1つとして見せたい場合や、クローゼットの中に収納スペースを確保できない場合などに活用するとよいでしょう。
知らず知らずのうちに汗が付きやすい帽子は、風通しがよい場所に吊り下げて収納することでカビや臭い対策にもなります。ただし、吊り下げる収納は帽子の一部に力がかかり、型崩れにつながりやすいので注意しましょう。
1‐2. かける収納
壁や扉などに引っかける部分を作って帽子を収納する方法です。壁にワイヤーネットを設置する方法のほか、クリップで引っかける方法や、ポールハンガーに引っかける方法などもあります。
かける収納は帽子をサッと片付けられ、取り出すのも簡単なので、手軽さを重視したい方におすすめです。帽子の収納場所を簡単に把握できるため、子どもが自分で片付ける場合にも適した方法と言えます。あえて見せる収納にすれば、空間を生かしたおしゃれなインテリアを実現しやすいのも魅力です。
ただし、かける場所に帽子を積み重ねると見栄えが悪くなるほか、型崩れの原因にもなるため注意してください。また、ニット帽などの形が不安定な帽子は、かける収納は避けるのが無難です。
1‐3. 置く収納
型崩れしやすい帽子は、1つずつ置いて収納する方法が適しています。収納する帽子が1つであれば棚に置く方法もおすすめで、普段使いのしやすさとおしゃれさを両立できます。
帽子を置いて収納する場合、場所を取ってしまうのが難点です。しかし、省スペース化のために帽子をいくつも重ねて置くと見栄えが悪くなり、型崩れの原因にもなります。省スペースで置く収納をしたい場合は、ハンガーパイプに吊るして使う衣類収納ラックなどを活用するとよいでしょう。
また、壁面に棚やアクリル板などを設置し、壁面収納として見せる収納をする手もあります。壁面収納をすれば帽子をコレクションのように飾ることができ、おしゃれなインテリアとしても活躍するでしょう。
1‐4. しまう収納
シーズンオフの帽子やしばらく被る予定がない帽子は、しまう収納をするのがおすすめです。帽子を蓋付きのケースなどに収納すれば、型崩れを防ぐのと同時にホコリや日焼けも防げます。
しまう収納を選ぶ場合は、ケースやかご、専門店の帽子箱などを活用するとよいでしょう。つばがある帽子はそのまま収納すると重みで変形する恐れがあるため、上下を逆さにして帽子箱などに収納するのがベターです。
しまう収納はクローゼットなどのスペースを圧迫するので、収納したい帽子が少ない方に適した方法と言えます。多少型崩れしてもよいニット帽などを収納したい場合は、大きめのウォールポケットを活用するのも1つの手です。
帽子を収納する際の注意点
帽子を適当に収納すると、型崩れやカビ、臭いなどが発生してしまいます。お気に入りの帽子を長持ちさせるためには、以下で紹介する5つのポイントに気を付けましょう。
2-1. 湿気が多い場所を避ける
帽子を湿気が多い場所に保管すると、カビが発生する原因になります。クローゼットや押入れは扉が閉まっていて通気性が悪く、湿気がこもりやすい場所です。帽子をクローゼットなどに収納する場合は、意識的に換気して湿気がこもるのを予防しましょう。帽子を乾燥剤と一緒に保管するのも有効です。
帽子を濡れたまま収納するのもカビの原因になります。特に天然素材の帽子は水気に弱く、濡れたまま放置すると型崩れの原因になるため、水分を拭き取ってよく乾燥させてから収納してください。
2‐2. 直射日光が当たる場所を避ける
帽子を直射日光が当たる場所に保管すると、紫外線による変色や劣化が起こる可能性があります。帽子は直射日光が当たらず、高温多湿にならない場所に保管するのが基本です。見せる収納をしている方は、日が当たる窓辺などを避けて保管しましょう。
なお、着用後や洗濯後の帽子を乾かす際にも、直射日光を避け、風通しがよい場所で陰干しするのが理想です。
2‐3. 防虫対策をする
帽子はさまざまな素材で作られています。中でも麦わら帽子やウール素材の帽子といったアイテムは、虫の被害に遭いやすいので注意しましょう。
帽子を収納する際の防虫対策として有効なのが、防虫剤を使用することです。防虫剤はインターネットやドラッグストアなどで購入できるので、必ず帽子と一緒に保管場所に入れておきましょう。防虫剤の成分は下方向に広がる性質があるため、帽子の上に置いて使うのが適切です。
なお、防虫剤の種類や帽子の素材によっては、帽子と一緒に保管するとシミの原因になる場合があります。防虫剤を使用する際には、注意書きなどをよく確認しましょう。
2‐4. 長く収納する前はお手入れをする
帽子は汚れていないように見えても、汗や皮脂、ファンデーション、ワックスといった汚れが付いていることがほとんどです。汚れを放置するとシミや変色の原因になるので、長く収納する前にはお手入れをしましょう。帽子の洗濯表示タグを確認し、洗えるものは洗っておくと安心です。
洗える帽子は、あらかじめ歯ブラシなどでホコリを落とした上で、手で優しく押し洗いし、きれいにすすいでください。洗えない帽子は、ブラッシングや濡れタオルでの叩き拭きなどをしてお手入れしましょう。どのようにお手入れした場合でも、しっかりと乾かしてから収納することが大切です。
2‐5. つばを挟んで収納しない
収納スペースを節約するために、帽子のつばを洗濯バサミなどで挟んで保管している方もいるでしょう。しかし、帽子のつばを挟んで収納すると型崩れしやすく、生地によっては洗濯バサミの跡がつく恐れもあります。
帽子を長期的に収納する方法として適切なのは、帽子の一部分に負荷がかからない、しまう収納や置く収納です。吊り干しが可能な帽子でも、挟んで収納する場合には内側のスベリ部分などを挟むようにしましょう。
型崩れしない!帽子の種類ごとの収納方法
帽子は種類ごとに適切な保管方法が異なります。適切な保管方法を選択しないと、帽子が型崩れして、次のシーズンで使えなくなるケースもあるので注意が必要です。
以下では、帽子を長く使い続けるための保管方法について、帽子の種類ごとに解説します。
3-1. ニット帽
ニット帽の収納については、ニットの洋服類と同じように考えるのがコツです。生地が伸びたりクセが付いたりしないように、平らな状態で保管してください。平らな状態であれば、何枚か重ねて保管しても問題ありません。ニットは虫食いやカビの発生に注意が必要な素材なので、防虫剤や乾燥剤と一緒に、風通しのよい環境で保管するとよいでしょう。
ニット帽の型崩れを心配して、頭の部分にタオルや紙を丸めて詰めると、素材が伸びてしまいかえって型崩れする可能性があります。ただし、一時的な保管の際、湿気対策としてニット帽にピッタリサイズの新聞紙を入れておくのは有効です。ニット帽に新聞紙などを入れた場合は、うっかり長期間放置しないように気を付けましょう。
なお、ニット帽は引っ張りに弱いため、吊り下げる収納は避けてください。
3‐2. キャップ
キャップは、吊り下げる収納や置く収納など、さまざまな収納方法を活用できます。壁などにかけて、インテリアの一部として楽しむのも手段の1つです。
シーズンオフのキャップを長期間保管する際には、頭の部分の内側にタオルや紙を丸めて入れ、形を整えて平置きすると型崩れしにくくなります。型崩れが特に気になるキャップは、長方形のボール紙を丸めて筒状にした「ヘダテ」と呼ばれるアイテムを頭の部分に入れておくとよいでしょう。
キャップが複数ある場合は、重ねて保管するのもおすすめです。重ねて保管する際には、一番下になるキャップにタオルや紙などを丸めて入れて型崩れを防ぎましょう。
3‐3. ハンチング帽
ハンチング帽は、型崩れを防ぐために、頭の部分の内側にクッションやタオル、丸めた薄紙などを入れ、平置きするのが適切な保管方法です。頭の部分がつぶれた状態で保管すると型崩れの原因になるので、必ず形を整えてから収納しましょう。
保管の際には、防虫剤や除湿剤を適宜使用してください。また、吊り下げる収納やかける収納は型崩れにつながるため、ハンチング帽の収納の際には避けるのが無難です。
なお、つばがある帽子は、逆さまにしてケースなどに収納するのが適切なケースがあります。しかし、ハンチング帽はキャップなどと比べてつばが平らに近いため、逆さに収納する方法にはあまり向いていません。
3-4. ベレー・キャスケット
ベレー帽やキャスケットを短期的に保管する際には、キャップなどと同じくかける収納や置く収納といった見せる収納が向いています。ベレー帽やキャスケットは湿気に弱いため、湿気が少なく風通しがよい場所に保管しましょう。
ベレー帽やキャスケットは、特に型崩れに注意が必要な帽子と言えます。ベレー・キャスケットを長期間保管する場合は、内側にタオルや薄紙などを丸めて詰め、頭の部分の形をキープするとよいでしょう。キャスケットはベレー帽よりもふくらみが大きいので、詰め物を多めにして内側からしっかりと支えることを意識します。
ベレー・キャスケットは平置きで保管するのが理想的で、ケースなどにしまう収納もおすすめです。
3-5. ハット
ハットの収納では、つばの部分の型崩れを予防することが大切です。一時的な保管の場合はかける収納でも問題ないものの、長期的に収納する際には少し手間をかける必要があります。
ハットを収納する際には、帽子箱もしくはケースと、「マクラ」と呼ばれるアイテムを活用するとよいでしょう。マクラはヘダテと同じく筒状にした厚紙で、サイズは頭の外周より少し大きめです。マクラにハットを逆さまに納め、頭の部分を保護しながら箱やケースに収納します。
ハットを重ねて収納する場合は、重ねすぎると型崩れの原因になるため、3~4個を限度としてください。
帽子の収納に便利なアイテム
手持ちのアイテムで工夫して帽子を収納するのも1つの手ですが、帽子の収納に適したアイテムを使うと効率的です。帽子の収納に使えるアイテムにはさまざまな種類があるので、以下で紹介するものを参考に、場所や収納方法に合わせて選ぶとよいでしょう。
4-1. 帽子収納スタンド タワー
フック付きの帽子収納スタンドです。帽子をかけて収納するのにピッタリのアイテムで、収納場所や帽子の個数に合わせて横幅を調整できます。場所を取りやすい帽子をすっきりと収納でき、目当ての帽子をサッと取り出せるのも魅力です。
フックの数は合計10個で、SとLの2サイズあり、帽子に合わせて使い分けできます。フックは取り外しや好みの位置に付けることもできるため、サイズが異なる帽子の収納にも活躍するでしょう。
4‐2. 収納力アップハンガーラック タワー 2段
2段のバーが段違いに配置された、収納力が高いハンガーラックです。2段のバーに位置をずらしてハンガーをかけられるので、厚みが減って洋服をたっぷり収納できます。上段・下段で位置がずれていることにより、服の見分けが付きやすいのも便利なポイントです。
ハンガーラックのサイドに付いている4連フックは、左右どちら側にも取り付けられます。サイドのフックは、普段使いの帽子やバッグを収納するのに活用するとよいでしょう。
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4‐3. ウォールフック タワー
ピンで壁に直接取り付けるフックの3個セットです。玄関先や部屋の好きな場所に取り付け、帽子やバッグ、鍵などをかけて収納できます。石こうボードピンで取り付ける商品なので、壁の穴が目立ちにくいのも魅力です。
このアイテムはシンプルなデザインなので、設置する場所やかけるものを選びません。カラーはホワイトとブラックで、壁と同系色の商品を取り付ける方法のほかに、あえて壁とは反対色を選んでインテリアのアクセントにするという楽しみ方もできます。
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4‐4. 滑り止め付きドアハンガー スマート
部屋のドアやクローゼットの扉などの上部にかけて設置するハンガーです。滑り止め付きなので、ドアを開け閉めしてもずれにくいのが特徴となっています。
ハンガーの先端部分はシリコーン製になっており、帽子やコートなどをハンガーを使わずにかけても落ちにくい設計です。帽子やバッグ、洋服など、普段使いするファッションアイテムの一時置きに活用するとよいでしょう。
ハンガー部分は約8.5cmと長めなので、ハンガーにかけた洋服であれば省スペースで2~3着収納できます。
4‐5. ジョイントハンガー リングス
好きな数だけつなげて使える、リング状のハンガーです。リングとリングをひっかけるだけでつなげることができ、工具や力は必要ありません。付属のS字フックと併用すればクローゼットのポールなどにも設置できるので、複数の帽子を省スペースで保管できます。帽子をサッとかけるだけで収納できる手軽さも魅力です。
帽子のほかに、スカーフやファッション小物など、工夫次第でさまざまなものを収納できます。
4‐6. ドアハンガー スマート ロング
ドアの上部にかけて使用するタイプの、縦長のハンガーです。5つのフックが付いており、ドアを便利な収納場所として有効活用できます。帽子の一時置きはもちろん、バッグやコート、小物をかけておくのにも便利です。一番下のフックは子どもでも手が届く位置にあるので、下のフックは子ども用にして、子どもが自分で収納できるようにしてもよいでしょう。
4‐7. マグネットキッズヘルメットフック タワー
鉄製の扉などに設置できる、マグネット式のヘルメットフックです。子ども用のヘルメットを2個収納できるサイズで、濡れたレインコートなどを一時的にかけておきたいときにも活躍します。玄関扉に設置する場合には、犬のお散歩セットなど、外出時に必要なものをかけておくのも便利です。
付属の木ねじを使えば壁にも取り付けでき、帽子の収納にも活用できます。
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まとめ
帽子は収納方法によって、型崩れやホコリ、湿気の影響を受けやすいので、適切に保管する必要があります。収納する際は、吊り下げたり壁にかけたりといった収納方法を活用すれば、取り出しやすくインテリアとしても楽しめます。形を崩したくない帽子は、置く収納やしまう収納を選び、丁寧に保管しましょう。
また、帽子を長持ちさせるためには、湿気や直射日光を避けることも大切です。収納前のケアも忘れず、定期的に防虫・防カビ対策を行いましょう。