何回引っ越しても変わらないもの

一人暮らしがベテランの域に達しようとしています。

ベランダで蝉が死ねば、黙ってサングラスをかけ、視界をごまかして処理できるようになり

引っ越しをすれば、パソコン、テレビ、オーディオなどの配線作業も自力でできるようになりました。

夜中に模様替えを思い立ち、重い家具を誰にも見せられない形相で音を立てずに移動させたりもできます。

自分のレベルアップとともに、わずかながら家のグレードも上がってきたはずです。

それなのに…… 悲しいくらいに変わらないのが “玄関の広さ”。

なんなら前より狭くなった？と思うほどに我が家の玄関はかわいいサイズをしています。

たまーに来客があった時には、数足の靴でどこにも余白がなくなったたたきを見て申し訳なさに包まれます。

とはいえ、家の顔とも言える玄関なので、できるだけスッキリさせたいと常々思っています。

結果、物を置かないという選択肢しかなくなるのですが、唯一置くことを許されいるものがあります。

 空間をふさがない傘立て

それが、引っ越した当初から愛用している吊り下げるタイプの傘立て「引っ掛けアンブレラスタンド タワー」です。

吊り下げて収納するメリットはたくさんありますが、私が一番気に入っている点は

ケースで覆われていないので抜け感があり、狭い玄関に置いても圧迫感がないことです。

本体は細いスチールと木で、体積を占めているのはほとんど傘というくらい無駄なパーツがありません。

唯一面積を取る受け皿も実にコンパクト。

 傘がきれいに並ぶだけで気持ちが良い

傘をバーに引っ掛けるだけなのに、自然ときれいに並んでくれるところも気に入っています。

秩序を持って並んでいるのを見ると、なぜか心も落ち着きます。

ドタバタと朝家を出るときも、整った状態が視界に入ると気持ち良く出かけられます。

鍵を探さなくてよくなった

付属のフックがあるので、引っ掛けられないタイプの傘でも紐で吊るせるのはもちろん、

鍵も引っ掛けられるところが最高です。これで出勤前に半泣きで鍵を探すこともなくなりました。

と、ここまで読んでくださった方は、いかにこの傘立てを気に入っているかお分かりいただけたと思いますが

悩みの多い玄関だからこそ、ひとつのアイテムで快適さを得られた時の喜びが大きいのかもしれません。

これからも狭いとぼやきそうになる気持ちをグッと飲み込んで

より魅力的な玄関になるアイテムがないか目を光らせていこうと思います。

ちなみに「引っ掛けアンブレラスタンド タワー」を購入したのはすでに3～4年前なので

その後天板が付いている商品やマグネットでドアに付けられる商品など

Yamazakiのアイデア傘立てはさらに増え、つい目移りしそうになるのも悩ましいところです。